
今回のテーマは
美容室の独立、開業に使う融資の為の事業計画書の作り方【今から始めましょう】
というお話をしていきたいと思います。
まず、美容室の独立、開業を目指す方で、「融資を受ける方」、非常に多いと思います。
その際に必ず必要になってくる「事業計画書」について詳しく解説していきます。
そのような読者のお悩みとして
①事業計画書の書き方がわからない
② 金融機関の種類や違いが知りたい
③どこに申し込みすれば良いかわからない
このような方、多いかと思います。
この記事を読んでいただくと
・事業計画書の書き方がわかる
・金融機関の種類や違いがわかる
・金融機関の選び方がわかる
この記事の信頼性として
・美容師歴は11年で管理美容師免許あり
・美容室を2店舗経営していて、年商は8桁
金融機関2カ所と取引あり
・美容室向け開業コンサルティング会社を経営
以上のことからこの記事の信頼性は保たれるかと思います。
ではさっそく本題です。
①事業計画書の書き方がわからない

こちらについて詳しく解説していきます。
結論、事業計画書=信頼です。
具体的に10の項目で解説していきます。
1.プロフィール
「信頼を得られるような、自分の経歴」を書きましょう。
謙虚になりすぎ、誇張しすぎず、ありのままで大丈夫です。
「この人なら成功するだろうな」と思われるプロフィールが理想です。
関係ない話や武勇伝を書いてもしょうがないので、「美容師としての実績」を素直に書くことが大切です。
2.事業内容や目的
初めて美容室の開業を目指すことは、先方が1番わかってます。
変に気取らずに、思いのままに「素直に」伝えることが大事です。
「お客様の為に」「地域を盛り上げていきたい」など、自身の目的や将来のビジョンを伝えることが大切です。
3.将来のビジョンや差別化
たくさんある美容室と、自身がやりたい事は、他の美容室と何が違うのか。
今まである美容室と同じことをやっていても、売れずに埋もれてしまいます。
イノベーションや独自の仕組みなど、「革新的でおもしろい」「これなら差別化できて売れるな」そう思われるような内容が大切です。
4.新しい美容室の強みや特徴
市場や競合を調査し、他店を徹底的に研究しましょう。
その上で自身にしかできないサービスを提供し、独自性を主張できるような内容にしましょう。
同じことや、ありきたりなことを話しても、「今後見込みがないな」「出店する意味が薄いな」と思われないようにすることが大切です。
5.市場や競合について
リサーチした市場や競合を伝えましょう。
専門的な内容を、専門ではない金融機関の方にわかりやすく説明することが大切です。
出店地域の商圏分析や、最寄駅の乗降数なども、資料の一つとして有効です。
大手のディーラーと取引をする予定があれば、資料をもらえます。
6.マーケティング戦略
需要と供給がポイントです。
例えば、郊外エリアに出店したいのに、若者向けのメニューしかなかったり、都心部で高齢者に特化したりというの、需要と供給のバランスが悪そうですよね。
自身の売りをどうやって宣伝するか、広告を打ち出すか。
理にかなった数字のマーケティングができたら最高です。
7.取引先や仕入れなど
開業前に取引先ディーラーを決めておきましょう。
先程説明した資料の制作だけではなく、「開業前から準備ができている」、「本気さ」
なども伝わります。
いくらで仕入れていくらで販売するのか。
ビジネスの基本はこれなので、信頼や信用に大きく関わってきますので、できたら「2社以上」と契約をしましょう。
8.予想売上、予想利益
正直ここが1番大切です。
結論、金融機関は返済が滞るのを1番嫌がります。
つまり、ちゃんと返済ができる「数字」に1番重きをおいています。
謙虚な予想売上でも、万が一予想外のことが起きても、「ちゃんと返済はできます」という内容にしましょう。
緻密な計算をもとにした、予想売上と予想利益の算出が大切です。
9.損益計算書予想
開業当時と軌道に乗ったタイミングの、事業やスタッフ数の変化、売上と利益の変化を予想します。
開業時、1年後、3年後、5年後ぐらいまであると理想です。
税理士がいれば、かなり信頼性の高い資料を作れるので、税理士と開業前に顧問契約を交わしておくのがオススメです。
税理士については過去記事があるので、ぜひそちらもご参照ください。
10.必要な資金
以上のことを踏まえて
・物件取得費用
・内装費用
・什器や設備
など開業に必要な資金を算出します。
それが無理のない返済計画と、将来性のある事業内容だったら、融資を受けられるでしょう。
②金融機関の種類や違いが知りたい

結論、大きく分けて2種類あります。
1、銀行系
2、日本政策金融公庫
それぞれについて解説していきます。
まず銀行系ですが
・都市銀行
・地銀
・信用金庫
大きくわけてこの3つです。
・都市銀行
都市銀行は通称メガバンクとも言われ、全国の大都市に多数の支店を持ち、資産No.1の銀行です。
主な種類としては、みずほ銀行、三菱東京UFJ、三井住友銀行などになります。
業績の良い会社には低金利かつスピーディな対応。
しかし、開業時はなかなか取引できない可能性が高いです。
・地銀とは地方銀行の略で、第一と第二というものが存在しますが、ここでは総称していきます。
特定の地域にあり、主な種類としては、横浜銀行、千葉銀行、静岡銀行など。
メガバンクのように優良企業には低金利の融資をしてくれて、メガバンクよりは親身になってもらえることもあります。
メガバンクがない地域は、こちらが最上位になります。
メガバンクよりは取引してもらえる可能性は高いです。
・信用金庫
完全に地域密着型の銀行で、親身に相談にのってくれ、これから開業する方など、新規参入に寛容です。
主な種類としては、京都中央信用金庫、城南信用金庫、横浜信用金庫など。
金利は少し高めで、慎重な分融資のスピードは長いです。
しかし、新規参入の方は1番融資の可能性が高い銀行と言えます。
・日本政策金融公庫
日本政策金融公庫は政府の金融機関で、中小企業に特化していて、上場企業には融資はしていません。
金利は比較的安く、スピードは少し長め。
かなりドライで、「返済ができるかどうか」でハッキリ決まります。
美容室の開業では1番ポピュラーで、内容がちゃんとしていれば、融資を受けられる可能性は高いので、オススメです。

③どこに申し込みすれば良いかわからない

結論、まずは日本政策金融公庫がオススメです。
理由は、中小企業の味方で、新規創業には1番強い印象だからです。
さらに、高額融資を希望する場合(1000万以上)の場合は、「協調融資」と言うものがあり、銀行と分担して融資を受けることもできます。
この記事が、これから美容室を開業する人にとって、少しでもお役に立つことができれば幸いです。
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最後まで読んで頂きありがとうございました。
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